移動式オービス

移動式オービスとは?どんな役割があるの?
移動式オービスとは、設置場所を自由に変えることができる小型の速度違反自動取締装置のことで、通学路や生活道路での速度を抑止する目的で導入されました。移動式オービスは2名程度で運用でき、人員も少なく済む事から、毎年増え続けています。2023年7月現在では全ての都道府県で導入が確認されています。

『速度違反取締中』の
看板が目印です。
基本的には「速度違反取締中」と書かれた看板が置かれることが多いですが、WEBやSNSでの告知、警察官が近くに待機し違反を実際に確認しているなどの理由により看板を置かない場合もあります。看板は左側路肩や歩道に縦長看板1枚のみ置かれることが多いですが、稀に右側路肩や中央分離帯に置かれることもあります。
移動式オービスは主に4種類!
LSM-300
国内で最初に運用された移動式オービスも、このメーカーのLSM-300という機種です。 白色で、縦長の箱型をした本体を三脚に載せて使います。前面の上にある大きな四角い窓はストロボです。真ん中の丸い窓はカメラです。下の横長の窓はレーザー計測器が収められています。
- 日本全国で導入

LSM-310
LSM-300を改良した後継機が、LSM-310です。本体が2つに分離できるので、設置作業が行ないやすくなりました。上の箱はストロボで、下の箱はカメラとレーザー計測器が収められています。更に発光色が白色になり、カラー撮影に対応しています。
- 日本全国で導入
- カラー撮影

MSSS
スウェーデン センシス社製 世界各国で使用されている移動式オービスです。このオービスは最強と言われており、その理由は時速300kmを計測し、撮影できる片側3車線全ての車を計測できるからです。 本体の色も黒なので夜間は目立ちにくいです。
- 北海道、山形、茨城、埼玉、千葉、岐阜、山口、香川で導入

JMA-520
運用が開始され半年足らずということもあり、情報が限られています。 特徴として本体の下側に外付けでレーダーアンテナが付いています。オービスといえば、カメラ・ストロボ・計測機の3パーツの組み合わせのイメージがありましたが、日本無線のオービスは、小さな窓が複数確認できます。
- 新潟県、岡山県で導入

最後におまけ解説
減少傾向...半可搬式オービス
実は三脚にセットする一般的な移動式オービスのことを正式には「可搬式オービス」といいます。それに対し、このロボットのような、移動式オービスは半可搬式オービスと言い、 最近あまり使われなくなってきました。
理由として、警察官が4人がかりで設置し、作業が完了するまでの時間が1時間近くかかる事が挙げられます。
また、歩道に設置すると歩行者の通る場所が狭くなるなどの欠点もあります。このような問題があるので、最近は「半可搬式オービス」より「移動式オービス」が増えています。





